発芽玄米とは、わずかに発芽させた玄米のこと。
発芽することで玄米よりも栄養が豊富になり、ストレスを軽減してくれるギャバも白米の10倍!
美容にも健康にもダイエットにもうれしい「スーパーご飯」になるんです。
今日は発芽玄米の効果効能や玄米との違い、デメリットなどについてメモします。
ストレスやメタボに悩む人におすすめです♪
参考他の穀物についてはこちらをどうぞ!
→ 雑穀の種類って何がある?主な穀物・雑穀の効果や栄養まとめ!
発芽玄米はダイエットにも効果あり?
発芽玄米は0.5mmほど発芽した玄米のこと。
発芽することで眠っていた酵素が一斉に活動を始め、発芽のための準備として栄養を増やしていくため、栄養価がさらにアップ!
抗酸化物質などの成分も生成されて、さまざまな効果が期待できます。
高血圧の抑制
発芽玄米にはギャバやフィチン酸など、血圧を下げる働きがある成分が含まれています。
また高血圧を防ぐ働きがある食物繊維やマグネシウムなども玄米に比べて豊富に含まれているため、血圧が高めの人におすすめです。
便秘改善
発芽玄米には食物繊維が豊富に含まれています。
その量は白米の8倍。
玄米と比べても10~15%多く含まれています。
食物繊維は便のカサや水分量を増やし、腸を刺激して便秘の改善に役立つのでダイエットにも効果的。
さらに腹持ちもよく、よく噛むことで食べ過ぎ防止にもつながります。
食後血糖値を抑える
玄米や発芽玄米は白米に比べてGI値が低いため、食後血糖値の上昇が緩やか。
また豊富な食物繊維やギャバにも食後の血糖値の上昇を抑える働きがあるため、余分な脂肪をため込むのを防ぐことができます。
美肌・アンチエイジング
発芽玄米には美肌を作るコラーゲンのもとになる植物性たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
特にビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれるほどアンチエイジングに効果的。
ビタミンB1も皮膚や粘膜の健康維持、疲労回復に役立ちます。
肥満・高脂血症の予防
豊富な食物繊維は、腸内で余分な糖や脂肪を吸着して排泄する働きがあります。
またギャバや γ-オリザノールといった成分にも血中の余分な中性脂肪やコレステロールを排泄する作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に効果的です。
ストレス軽減や不眠改善
発芽玄米にはギャバ(GABA)が豊富に含まれています。
ギャバは発芽することでグルタミン酸から生成され、その量は玄米の3~5倍、白米の10倍も含まれています。
体内では特に脳に多く存在し、神経の興奮を抑えて脳の血行を良くする働きがあります。
ストレスを軽減したり寝つきをよくする他、脳細胞の活性化や血圧降下、肝臓・腎臓の働きをよくする効果も期待できます。
認知症予防
発芽玄米に含まれるフェルラ酸には抗酸化作用があり、アルツハイマー型認知症の予防改善に効果が期待できるといわれています。
玄米との違いやデメリット
玄米・白米・発芽玄米、それぞれのご飯100gのカロリーや糖質は表の通り。
大きな差はありませんが、発芽玄米は食物繊維が多く糖質が一番少ないです。
玄米と発芽玄米の違い
発芽玄米は玄米に比べると
- 炊飯器で白米と同じように炊くことができる
- 玄米よりも柔らかく甘みがあって食べやすい
- ギャバが玄米の3倍多い(白米の10倍)
- 消化吸収が良い
というメリットがあります。
発芽玄米は玄米のメリットを残し、炊きにくく食べにくいなどのデメリットをなくしたご飯と言えます。
特にギャバにはストレス軽減や脳の代謝促進、血圧上昇の抑制や肥満予防などに有効とされているので、ストレスの多い人や生活習慣病が気になる人におすすめです。
発芽玄米のデメリット
「玄米には毒がある」といわれています。
その理由は「アプシジン酸」と「フェルラ酸」という物質。
玄米には発芽を抑制するためのアプシジン酸が含まれており、食べると体内で活性酸素(毒)を作り出してしまいます。
しかし発芽し加熱することででアプシジン酸は分解され、人体に影響はないといわれています。
またフィチン酸はカルシウムなどのミネラルの吸収を阻害するといわれていますが、フィチン酸には健康効果も多く、他の穀物や豆類にも多く含まれています。
科学的根拠も乏しく、ミネラルがすべて吸収されずに排出されるわけではないので、極端に玄米ばかりをたくさん食べるスタイルでなければ、あまり気にすることもないのかなと思います。
発芽玄米は玄米に比べると消化は良いのですが、精米した白米に比べるとどうしても消化吸収は悪くなります。
胃腸が弱い人は無理をせず、白米を混ぜたりお粥にするのがおすすめです。
発芽玄米の効果まとめ
発芽玄米は、徳川家康が関ヶ原の戦いで玄米を一昼夜ぬるま湯に浸し、発芽玄米にして兵士に食べさせていたという話が残っているほど栄養価の高いご飯。
玄米よりも消化吸収がよく、便秘にも美肌にもダイエットにもおすすめです。
炊き上がりのニオイや味などの好みもあるので、白米に慣れている方はまずは1割~2割ほど混ぜて食べてみてはいかがでしょうか。