8/24 のあさイチは「女性が危ない!”隠れメタボ”」と題して深刻な女性のメタボについての放送でした。
特にダイエット中の方は要注意!
痩せても病気になってしまったら取り返しがつかないことにもなりかねません。
隠れメタボの人も隠れていない人も・・・予防が大事です。
メタボとは?
メタボとは「メタボリックシンドローム( 内臓脂肪症候群 )」のこと。
メタボの基準は、
・腹囲(おへそ回り)が男性85cm~ 女性90cm~
・高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上が当てはまる
高血圧:血圧が130/85以上
高血糖:110mg/dl以上
脂質異常:中性脂肪が150mg/dl以上、またはHDL(善玉)コレステロール値が40mg/dl未満
隠れメタボとは?
隠れメタボとは、
・見た目は太っていない(BMI25未満)
・高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上が当てはまる
厚生労働省の調査によると、全国でメタボの人は960万人、隠れメタボの人は914万人いると推定されています。
この隠れメタボは女性に多く、8人に1人が該当する計算になるのですが、閉経後の女性は特に要注意なんだそうです。
メタボのリスクとは
若くても脂質異常や糖代謝異常が隠れていると、脳卒中を始めとした血管障害のリスクが高まります。
高血圧や高血糖、脂質異常があると糖尿病や動脈硬化になりやすく、動脈硬化が進むことで脳卒中や心筋梗塞、血管性の認知症などを起こしてしまうので予防することが大事です。
隠れメタボから脳梗塞になることも
<2年前に脳梗塞を起こしてしまった女性>
40代女性で、システムエンジニアのため残業や休日出勤も多く、食事も不規則。
夜の11時や12時に夕食を食べていたそうで、夕食を作っている間にポテトチップスを1袋食べることもあったんだそう。
体重は標準の範囲内だったものの、健診で高血圧やコレステロール、中性脂肪の脂質異常を指摘されていました。
倒れる前の健診の結果は
・中性脂肪 155
・HDL 50
・LDL 202
・血圧 141/85
・BMIは23.4、身長は164cm、体重は64kg
運動不足を解消しようとテニスを始めたところ、練習後に突然頭を突き刺すような痛みに襲われ、右手に力が入らなくなり、脳梗塞で倒れたそうです。
一時は右半身がまったく動かなかったそうですが、リハビリを続けて今では歩けるまでに回復されました。
健診の結果が出たときに、もっと気をつけていればと後悔しているそうです。
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ダイエットで隠れメタボになることも
<ダイエットで隠れメタボになってしまった女性>
28歳の美容師さん。身長163㎝で51kg、BMIは22.2のスリムな女性です。
去年、ヘアカットショーに向けてダイエットをしたところ、隠れメタボになってしまったんだそうです。
そのダイエット法とは?
<1日1食ダイエット>
朝は白湯を1杯。
仕事中に唯一食べる食事は、おぼろ豆腐1丁、鶏のささ身3本、焼き鮭1切れ、鶏むね肉1枚のうちの1つをローテーションで食べる
その結果、2か月半で7kgの減量に成功。
しかし健康診断の結果は前年に比べて
・血圧 110/70→132/92
・中性脂肪 75→155
と基準値をオーバー。
中性脂肪については2倍以上になってしまったんだそうです。
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なぜ隠れメタボになってしまうのか
医師によると、隠れメタボになってしまう理由は
<ご飯を食べない>
ご飯を食べない時間が長いと、体がこれはまずい!と食べ物をエネルギーに変えていくのをやめて逆に体の中に蓄えるようになってしまいます。
その結果、食べ物の糖や炭水化物、脂質が分解されずに内臓に溜まってしまうのです。
<絶食時間が長い>
1日に摂るカロリーが同じでも、3食に分けて食べるのと1食にまとめて食べるのでは血糖値の上がり方にも違いがあり、1食にまとめて食べると血糖値は急上昇してしまいます。
こうした急上昇を繰り返していると、血糖値を下げるインスリンが働きにくくなり、すい臓の機能が低下、糖尿病や動脈硬化のリスクも高くなります。
絶食時間が長い(8時間以上)と、体の中に脂質や栄養分をため込もうとする体質に変わってしまうため、血糖値も脂質も高くなってしまいます。
<栄養が足りない>
筋肉は毎日壊されては作られているので、たんぱく質が足りないと壊されるだけで作られず筋肉は衰えてしまいます。
筋肉が衰えると代謝も落ちてしまいます。
<女性ホルモンの減少>
女性ホルモンであるエストロゲンは女性を動脈硬化から守ってくれる働きがあり、コレステロールも低いまま保たれています。
ところが閉経してエストロゲンが出なくなってしまうと、コレステロール値も血糖値も高くなってしまう人が多いのです。
隠れメタボを防ぐために必要なこと
食事をきちんと摂ることと運動をすること。
隠れメタボの人はもともと太っていないので、これ以上体重を落とすと危険です。
体型が気になる方は食事制限ではなく運動をすることが大事です。
運動をしないと筋肉も衰えて代謝が悪くなりますが、運動をすると血流がよくなって血圧も下がるのでぜひ運動を。
1日のおすすめの歩数は6,000~10,000歩ですが、他にもスローステップやスロージョギングなどがおすすめだそうです。
スロージョギング
福岡大学 スポーツ科学部運動生理学研究室の 田中教授によると、スローステップ運動(踏み台昇降)は足腰の筋肉を使うのでエネルギーの消費量が多いんだそうです。
田中教授は普段からパソコンの前には段を置き、パソコンを使うたびにスローステップ。
手首にはヘルスウォッチをつけて、常に血圧や脈拍をチェックされていました。
スローステップも効果があるのですが、「SJT40」なるものが効果抜群なのだそう!
SJT40とは、S(スロー)J(ジョギング)T(ターン)40(40セット)の略。
血圧や血糖値、コレステロールの改善、つまりは隠れメタボに抜群の効果があるそうです。
SJT40のやり方
家の中でもできるジョギング法で、おしゃべりができるくらいの速度で走ります。
肘は90度に曲げて腕は振らず、背筋は伸ばして口は開けたままニコニコ走ります。
123-123-123と、「6歩進み3歩でターン」を繰り返します。
このターンがあるのとないのでは2.5倍も運動の強度が違うので、ターンをすることが大事なんだそうです。
1分ほど走ったら30秒ほど休憩してまた走ります。
1回につき1分間×40セットを目標に数回に分けて走ります。
合計すると1日40分のジョギングになりますが・・・?
SJT40を1か月やった結果
<甘いものを食べすぎた女性(56)>
・血圧 123/89→107/66
・血糖値 113→99
<運動不足の女性(59)>
・血圧 162/90→123/72
・中性脂肪 152→97
最初は1分で疲れていたけれど、続けていくうちに生活の中で2m3mの移動でもやっていたんだそうです。
1か月で見事に隠れメタボが解消されていました。でもちょっと大変そう~。
ちなみに田中教授(69)の朝食はスムージーなんですって!
好感度アップ。笑
ダイエットされる方もしない方も健康診断の結果はきちんとチェックしてくださいね。
把握することが第1歩です。
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